デイサービスで働く介護士の場合、出勤して最初の仕事となるのが施設の利用者の出迎えになります。そして血圧測定などの施設の利用者の体調をチェックし、問題がなければ入浴介助や機能訓練など、個人の状態に合わせてケアプランに基づいたサービスの提供をします。また昼食の時間になったら、準備と介助の仕事が必要です。
一方で介護食士の主な仕事は、介護食の調理になります。介護食に関する専門的な知識がある介護食士にとって、要介護者の状態に合わせた食事の提供は大切な業務内容です。咀嚼が困難な方もいるからこそ、全員が同じメニューではなく、要介護度に応じて利用者ごとにメニューを工夫する必要がある場合も見られます。また、食べやすさだけではなく、食事に飽きないように毎日のメニューを工夫することも介護食士に求められる仕事内容の一つです。
介護食士などが用意した食事の準備をし、介護士は食事の介助も合わせて行います。そして食事が終わった後は、デイサービスではレクリエーションが実施されることが多くなっています。軽い運動などのサポートが実施されることもあるため、施設ごとに異なるサービスの提供が求められるという点を押さえておきましょう。介護士と介護食士の仕事内容で共通しているのは、要介護者に合わせたサービスを提供するという点です。介護施設を利用するうえでどのようなサービスが必要かは、個人の状態によって異なります。個人の状態を把握し、適切なサービスを提供することが介護士の仕事です。